夏の防カビ・除カビ完全ガイド|暑い季節のカビ対策と再発防止法 – 脱臭装置・脱臭機・臭い対策の業務用専門会社|共生エアテクノ

2025.08.19

夏の防カビ・除カビ完全ガイド|暑い季節のカビ対策と再発防止法

梅雨から夏にかけて、気温と湿度が一気に上昇する日本の住環境は、カビにとって絶好の繁殖シーズンとなります。浴室やキッチンなどの水回りはもちろん、押入れやクローゼット、エアコン内部など、日常生活のあらゆる場所でカビが発生するリスクが高まります。
カビは見た目の不快感だけでなく、悪臭や健康被害の原因にもなり、放置すれば建材や家具の劣化を招くこともあります。
そこで本記事では、夏にカビが増える原因や発生しやすい場所を解説するとともに、防カビと除カビの違いと効果的な使い分け、自分でできる具体的な対策方法から業者への依頼の目安までを詳しく紹介します。
また、再発防止のための年間スケジュールや日常習慣も取り上げ、読者の皆さんが一年を通して快適で清潔な住環境を維持できるよう、実践的な情報を盛り込みました。夏本番を迎える前に、このガイドを参考にカビ対策を万全に整えましょう。

夏はなぜカビが増えるのか?そのメカニズム

高温多湿とカビの関係

夏のカビ繁殖を語るうえで欠かせないのが、高温多湿という環境です。
カビは生き物であり、成長するために栄養・温度・湿度・酸素が必要です。特に湿度はカビの活動を左右する大きな要因で、相対湿度が60~70%を超えると胞子が発芽しやすくなり、80%を超えると急速に繁殖が進みます。
夏は気温が25〜30℃に達する日が多く、同時に梅雨の余韻や台風シーズンによる湿気が家の中にこもりやすくなります。この「温度25〜30℃」「湿度60%以上」という条件は、まさにカビが好む理想的な繁殖環境です。また、調理や入浴で発生する水蒸気、部屋干しの洗濯物などが湿度を押し上げ、室内のあらゆる場所にカビの温床を作ります。
つまり夏は、外気の高温多湿と生活習慣が相まって、家中がカビにとっての温室のような状態になるのです。

冷房や結露が生むカビの温床

意外に見落とされがちなのが、夏場の冷房による結露です。
エアコンを稼働させると室内の空気は冷やされますが、暖かく湿った室内空気とエアコン内部の温度差によって、結露を生じさせます。この結露はカビにとって格好の水分源です。さらに、エアコン内部のフィルターや熱交換器にはホコリや汚れが蓄積しやすく、そこに結露水が加わることでカビの繁殖が一気に進みます。
放置するとエアコン稼働時にカビの胞子や臭いが室内に拡散し、健康被害の原因になることもあります。結露は窓枠や押入れの奥、家具の裏側など空気の流れが悪い場所にも発生しやすく、見えない場所でカビがじわじわ広がっているケースも少なくありません。
冷房は夏の快適さに欠かせませんが、使い方やメンテナンスを誤ると、逆にカビの温床を作り出してしまうのです。

家の中でカビが発生しやすい場所と特徴

浴室・洗面所の水回り

浴室や洗面所は、家の中で最もカビの発生リスクが高い場所の一つです。
多量の水を使用し、壁や天井、床、シャワーカーテン、排水口などが常に湿った状態になりやすいためです。特にタイル目地やゴムパッキン、ドアの下部、排水口の裏側などは水分が残りやすく、換気が不十分だとカビがすぐに発生します。また、石けんカスや皮脂汚れがカビの栄養分となり、夏場は繁殖スピードが一層加速します。
洗面所も同様で、洗濯機の下や背面、洗面台下の収納内部など、見えにくい箇所に湿気がこもるため、気づいたときには黒カビが広がっているケースもあります。
水回りのカビ対策には、使用後の水切り・換気・乾燥が欠かせません。

キッチン・シンク周り

キッチンは調理や洗い物によって常に水分と油分が発生する場所です。
シンクや排水口はもちろん、三角コーナーやスポンジ、まな板、冷蔵庫のパッキン部分などがカビの温床になりがちです。特に夏場は生ゴミが腐敗しやすく、悪臭とともにカビや雑菌が繁殖します。
また、壁や換気扇フィルターについた油汚れも、カビにとって栄養源となります。さらに、収納内部や引き出しの奥など空気が滞留する場所は湿気がこもりやすく、意外なカビ発生スポットになります。
キッチンのカビ対策では、水回りだけでなく、油汚れや食材カスの除去も同時に行うことが重要です。

エアコン内部とフィルター

エアコンは夏場のカビ被害の隠れた原因です。
冷房運転中、内部では熱交換器に結露が発生し、その水分とホコリが混ざり合ってカビの温床となります。フィルターや吹き出し口にカビが繁殖すると、稼働時に胞子が部屋中に拡散され、アレルギーや咳、鼻水などの健康被害を引き起こすことがあります。
特に、使用後に内部が乾かないまま放置されると、短期間でカビが広がります。自分で掃除できる範囲はフィルターや外側のパネルまでですが、内部の熱交換器や送風ファンの奥は専門業者による分解清掃が効果的です。
定期的なメンテナンスを行うことで、エアコンからのカビ被害を未然に防げます。

押入れ・クローゼット・窓枠・畳

押入れやクローゼットは、通気が悪く湿気がこもりやすい典型的なカビ発生スポットです。
特に梅雨や夏は、外気の湿度が高いため内部の湿度も上昇し、衣類や布団にカビが発生します。
さらに、外壁に面している壁や床は温度差による結露が発生しやすく、これもカビの原因になります。窓枠やサッシ部分も結露や雨水の侵入によってカビが生えやすく、黒ずみや変色として現れます。
畳は植物性素材のため湿気を吸いやすく、内部でカビが繁殖すると表面に白や黒の斑点が出てきます。
これらの場所は、除湿剤や防カビシートの設置、定期的な換気、掃除によるホコリ除去が効果的です。

防カビと除カビの違いと使い分け

予防(防カビ)と発生後(除カビ)の基本的考え方

カビ対策を考えるとき、「防カビ」と「除カビ」は似ているようで実は目的も方法も異なります。
防カビは、まだカビが発生していない状態を維持し、カビの繁殖を抑えるための予防策です。湿度管理、換気、抗菌・防カビ加工製品の使用などがこれにあたります。
一方、除カビはすでに発生したカビを取り除く作業を指し、漂白剤や専用洗剤、物理的な清掃が中心となります。
防カビは「カビを生やさないための環境づくり」、除カビは「カビを取り除くための対処」と覚えると分かりやすいでしょう。夏場はカビの繁殖スピードが速いため、防カビを怠ると短期間で除カビが必要になるケースが増えます。
両者を混同すると、カビの根本的な問題解決につながらず、再発を繰り返す原因にもなります。

併用で効果を高める方法

最も効果的なカビ対策は、防カビと除カビを状況に応じて併用することです。
まず、既にカビが見える場合や、臭いが発生している場合は除カビから始めます。塩素系や酸素系漂白剤を使い、カビの根までしっかり除去します。
その後、乾燥させて防カビ処理を行うことで、再発リスクを大幅に下げられます。また、見た目にはカビがなくても、梅雨や夏の高湿度期には防カビ剤を定期的に使用することが有効です。
特にエアコン内部や押入れ、浴室など、湿気がこもりやすく掃除しにくい場所は、防カビ処理をルーチン化することで効果が長続きします。
要は、カビが出たら「除カビ」→カビがない状態を維持するために「防カビ」というサイクルを繰り返すことが、夏場の快適で健康的な住環境を守るポイントです。

自分でできる夏の防カビ対策

湿度・温度の管理方法

カビの繁殖を防ぐために最も重要なのが湿度と温度の管理です。
一般的に、カビは湿度60%以上、温度25〜30℃の環境で活発に繁殖します。夏は高温多湿になりやすいため、湿度を60%以下に保つことを目標にしましょう。
具体的には、除湿機の活用やエアコンの除湿運転が有効です。エアコンは冷房運転だけでなく、弱冷房除湿や再熱除湿機能を使うことで、室温を下げすぎずに湿度を下げられます。
また、温度は高すぎても低すぎても結露を招く可能性があるため、外気温とのバランスを見ながら設定することが大切です。
湿度計と温度計を目の届く場所に設置し、数値を意識することで日常的な湿度管理が習慣化しやすくなります。

換気のポイント

湿気対策には換気が不可欠ですが、やみくもに窓を開けても効果的ではありません。
湿度が高い日中よりも、外気の湿度が低い朝や夜に短時間換気を行う方が効率的です。
また、2方向の窓を開けて空気の通り道を作る「対角線換気」が効果的で、扇風機やサーキュレーターを併用すると空気の流れがよりスムーズになります。浴室やキッチンなどの水回りは、使用後すぐに換気扇を回し、湿気を外へ逃がします。
特に浴室はドアを閉めた状態で換気扇を回すと、他の部屋への湿気拡散を防げます。
押入れやクローゼットは定期的に扉を開けて風を通すことも忘れずに。

防カビスプレー・くん煙剤の使い方

防カビスプレーやくん煙剤は、カビの発生を未然に防ぐ強力な味方です。
スプレータイプは浴室や窓枠、押入れ内部などピンポイントで使用でき、くん煙剤は部屋全体やエアコン内部など広範囲に効果を及ぼします。使用する際は、掃除で汚れを落としてから処理するのが鉄則です。汚れやホコリが残っていると、防カビ成分が素材に密着せず、効果が半減してしまいます。
くん煙剤は閉め切った状態で数時間〜半日ほど放置し、その後しっかり換気することで効果が持続します。使用頻度は製品によって異なりますが、梅雨入り前や夏本番前に行うと最も効果的です。

吸湿剤・防カビシート活用術

押入れやクローゼット、靴箱など湿気がこもりやすい場所には、吸湿剤や防カビシートが効果的です。
吸湿剤は水分を吸収して湿度を下げ、防カビシートはカビの胞子が定着しにくい環境を作ります。設置場所は湿気が溜まりやすい下段や隅が基本です。
また、吸湿剤は水がたまったらすぐに交換し、防カビシートも定期的に取り替えることで効果を維持できます。
さらに、すのこを敷いて床からの湿気を防ぐ、収納物を詰め込みすぎず空間を確保するなど、通気性を高める工夫も重要です。
これらを組み合わせれば、湿気によるカビ発生を大幅に抑えられます。

自分でできる除カビ方法

酸素系漂白剤・塩素系漂白剤の使い分け

カビを効果的に除去するには、カビの種類や発生場所に応じた洗剤選びが重要です。
酸素系漂白剤は主に過炭酸ナトリウムを成分とし、発泡作用によって汚れを浮かせ、カビの色素を分解します。塩素系漂白剤に比べて刺激臭が少なく、色柄物の布や衣類、食品が触れる場所などにも比較的安心して使用できます。
一方、塩素系漂白剤は次亜塩素酸ナトリウムを主成分とし、強力な漂白力と殺菌力を持ちます。頑固な黒カビや浴室のゴムパッキンなど、深く根を張ったカビの除去に適していますが、素材を傷めたり色落ちさせる可能性があるため注意が必要です。
用途や素材に合わせて使い分けることで、効率的かつ安全にカビを除去できます。

黒カビ撃退のコツ

黒カビは見た目の汚れ以上に、根が奥深くまで入り込んでいるため、表面だけを掃除しても再発しやすい厄介な存在です。
除去の際は、まず対象部分をしっかり乾かし、その後、塩素系漂白剤をキッチンペーパーやラップでパックする方法が有効です。これにより、有効成分が長時間カビの根に作用し、色素と菌を同時に分解します。漂白剤使用後は必ず水でよく洗い流し、しっかり乾燥させます。
また、掃除中はゴム手袋やマスク、換気を徹底し、塩素ガスの吸引や皮膚への刺激を避けることが大切です。
定期的な点検と早期対応が、黒カビの完全駆除につながります。

注意点(素材・安全性)

除カビ作業では、使用する薬剤と対象素材の相性を確認することが欠かせません。
木材や畳、天然石などは塩素系漂白剤で変色や劣化が起こる可能性が高く、酸素系漂白剤やアルコールなど、より穏やかな方法を選ぶ必要があります。
また、小さな子供やペットがいる家庭では、薬剤の飛散や残留成分による健康被害に注意が必要です。作業中は十分な換気を行い、薬剤は決められた時間以上放置しないようにします。
さらに、薬剤を混ぜると有害ガスが発生する危険があるため、必ず単独で使用することが重要です。
安全性を確保しながら作業を行うことで、健康を守りつつカビを効果的に除去できます。

業者に頼むべきケースとプロの除カビサービス

自分では落とせないカビの見極め

カビ掃除は基本的に自分で対応可能ですが、中には素人では完全に除去できないケースがあります。
例えば、壁や天井の内部、床下、エアコンの送風ファン奥など、目に見えない場所に広がったカビは、市販の洗剤や簡易的な清掃では根絶できません。
また、浴室のゴムパッキンやコーキング部分に入り込んだ黒カビは、表面を漂白しても内部に残った菌糸が再び繁殖します。
さらに、広範囲にわたって発生している場合や、カビ臭が強く部屋全体に充満している場合も要注意です。
こうしたケースでは、無理に自己処理を続けると素材を傷めたり、健康被害が悪化する恐れがあります。早期に専門業者に依頼することで、確実かつ安全にカビを除去できます。

プロ清掃の流れと費用目安

専門業者による除カビサービスは、まず現地調査から始まります。
カビの種類や繁殖範囲、原因となっている湿気の発生源を特定し、それに応じた施工方法を提案します。作業は、対象部分の養生や周辺保護から始まり、専用の薬剤や高圧洗浄機、スチームクリーナーなどを用いて徹底的にカビを除去します。
エアコンの場合は分解洗浄で内部の細部までクリーニングを行い、再発防止のための防カビ処理を併用することが一般的です。費用は規模や作業内容によって異なりますが、浴室一式で1〜3万円、エアコン1台で1〜2万円程度が目安です。
これらは自己処理に比べると高額に感じるかもしれませんが、確実性と安全性、再発防止効果を考えれば十分に価値のある投資と言えます。

再発防止のための習慣と年間スケジュール

季節ごとのカビ対策計画

カビの再発を防ぐには、一度除去した後の予防策を年間を通して計画的に行うことが重要です。
春は気温と湿度が徐々に上がるため、梅雨前に防カビ処理をしておくのが効果的です。浴室やエアコン、押入れなどの湿気がこもりやすい場所は、この時期に重点的にチェックします。
梅雨から夏にかけては湿度管理を徹底し、換気や除湿機の活用、防カビスプレーやくん煙剤を定期的に使用します。
秋は夏の高温多湿で発生したカビが残っていないかを確認し、必要に応じて除カビ作業を行います。
冬は暖房による結露対策が必要で、窓枠や壁際の水滴をこまめに拭き取ることが再発防止につながります。
このように、季節ごとに適切なカビ対策を行うことで、年間を通じてカビのない快適な環境を保てます。

家族全員でできる日常習慣

カビ対策は一人だけが頑張っても効果が限定されるため、家族全員で習慣化することが大切です。
例えば、入浴後に浴室の壁や床の水分をスクイージーで取り除く、調理後は換気扇を一定時間回す、部屋干しの際は除湿機や扇風機を併用するなど、日常のちょっとした行動がカビ発生を防ぎます。
押入れやクローゼットは定期的に扉を開けて風を通し、収納物の詰め込みすぎを避けることもポイントです。
また、湿度計や温度計を使って家族全員が室内環境を意識する習慣を持つと、防カビ意識が自然と高まります。
小さな積み重ねを継続することで、除カビ作業の頻度を減らし、健康的で清潔な住環境を維持できます。

まとめ|夏の防カビ・除カビで健康で快適な暮らしを

夏の高温多湿な環境は、カビにとってまさに理想的な繁殖条件です。
放置すれば、見た目の不快感だけでなく、アレルギーや喘息、皮膚炎などの健康被害を引き起こす可能性もあります。そのため、カビ対策は「発生したら除去」ではなく、「発生させない環境づくり」と「発生後の早期対応」を組み合わせることが大切です。
湿度・温度の管理、換気、防カビ剤の定期使用、日常的な掃除といった予防策は、カビを遠ざける基本中の基本です。
そして、もしカビが発生してしまった場合は、種類や発生場所に応じた適切な方法で除去し、再発防止処理を行うことが重要です。
また、自分での対処が難しい場合は、専門業者の力を借りることで、安全かつ確実なカビ除去が可能になります。
季節ごとの計画的なメンテナンスと家族全員での習慣化により、夏を快適かつ健康的に過ごす住環境を保ち続けましょう。

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